外海・大瀬戸の史跡を行く ~雪浦の古城(鳥越城)~ 

年末年始のお休みも残すところあと1日になりました。最終日は家の中でゴロゴロ。

さて、外海・大瀬戸の史跡の第二回は、雪浦の古城。城の越または鳥越城ともよばれているようです。
案内板によると、元弘元年(1331年)に豊前の国田川郡から雪浦に移ってきて、当時この地を支配した、田川左近将監が築いたものと伝えられているとのことです。
雪浦川、小田川に挟まれた要害に地に築城されています。

D70_4331_150606_4441.jpg
雪浦の古城遠景。写真中央右端に小さく写っている車付近に案内板があります。

map_yukinoura2.jpg
手書きで城の全景を描いてみました(クリックすると拡大します)。くまなく回っているわけではない上に忘れているところもあるのでわからない箇所はテキトーに描いていますので、全体的なイメージを捉えるぐらいにしておいてください。次回再訪する機会があればもう少し詳しく調べるつもりです。朱書きの番号と写真説明の番号は合わせていますのでご参考まで。
車で来られる場合は①か(A)あたりに止めることができます。①に止める場合は農作業などの邪魔にならないように注意してください。
(A)はスペースがあって止めやすいですが、城に向かう道は無いので⑦方面に石垣を鑑賞しながら藪漕ぎしながら勘で進んでください。
日本城郭大系17によると、⑫あたりから⑱までが城域のように描かれていて、それ以外は田畑の石垣のようです。ただし、特に⑨⑩の石垣は立派なので、併せて鑑賞されるとよいと思います。

①D70_4240_150606_4350
①案内版。案内版右の山道からお城へ行けます。

②D70_4242_150606_4352
②木立の中を進みます。左側には石がゴロゴロしています。

③D70_4266_150606_4376
③さっそく立派な石垣。でも、田畑の石垣でしょう。

④D70_4260_150606_4370
④③からそう遠くない場所にある石垣ですが、田畑の石垣にしては小さいと思いませんか。櫓台の石垣といってもいいように思います。

⑤D70_4275_150606_4385
⑤これは典型的な田畑の石垣でしょう。このあたりは作物を栽培するにはよい南向きになっています。

⑥D70_4300_150606_4410
⑥南西方面の雪浦川にほど近い場所ですが、郭を囲むように土が盛ってあり、内側は石塁で補強されているように思います。田畑の痕跡ではないように思います。

⑦D70_6895
⑦城の南東側の谷部に降りてみました。このあたりも城域外のようですが、立派な横矢掛りに見えます。

⑧8D70_6904
⑧小さい石積み。何に使用していたかわかりません。

⑨D70_6930
⑨高く数段ある田畑の石垣。

⑩D70_6941
⑩こちらにも

⑪D70_6946
⑪更に上に登ると、こんな石垣発見。石の形状や積み方も⑨、⑩の石垣とは違います。

⑫D70_6969
⑫主郭部近くにきました。中央は土塁のようです。そしてその右に横矢を掛けられる石垣が出ています。

⑬D70_6981
⑬中央に石垣のラインがあり、写真奥に横矢掛り。

⑭D70_6991
⑭主郭大手とされています。左に石積。右側にも見えていませんが、石積の痕跡があります。おそらく門があったものと思われます。

⑮D70_7014
⑮主郭北側へ向かいます。主郭のラインに沿って土塁があり、内側は石垣で補強されています。

⑯D70_7016
⑯主郭北側から尾根に沿うように石塁が積まれています。

⑰D70_7023
⑰石塁を主郭へ見上げたところです。

⑱D70_7042
⑱物見台とされています。

⑲D70_7081
⑲炭焼き窯かな。

⑳D70_7102
⑳主郭西側の石積。横矢っぽい石積も見られます。

雪浦の古城は、往時石垣のある立派な城郭であった可能性もありますが、田畑の石垣のため流用され、痕跡が数少なくなっているのではないのでしょうか?近々再訪してもう少し時間をかけて調べてみたいと思います。

最後まで見て頂きありがとうございました。
次回は小峰ノ館跡を紹介します。
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COMMENT

しんこうさまへ
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします(^-^)

大瀬戸方面へはしょっちゅう行くのに、海や滝ばかりで。
神浦・雪浦地区にこのような史跡があるとは知りませんでした。
とても興味深かったです。
(私が知っているのは、出津教会とドロ様そうめんだけ・・・笑)


訪れた場所を記事にするためネットで調べていると、
知らなかった事がたくさんあって面白いですよね。
そして紹介しながら地元愛が余計に湧いてきます(^-^)
2016/01/06(水) 11:00:12 | URL | しんかなまま #QxpOF//g [Edit]
しんかなままさまへ
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
年越しキャンプ無事に戻られたようですね。楽しまれましたか?ブログ更新楽しみにしてマス♪

最近のもっぱらの楽しみはお城なので、初めての町を訪れても、目線は普通行く観光地ではなく、お城。よくて城下町です^_^;
大瀬戸にはまだまだ人知れず、ネットでもなかなか引っかからない史跡がまだまだあって、興味が尽かないです。大瀬戸はあと3本マイナーな史跡を紹介します。

そうですよね、特にお城の場合、どうしても、その城の歴史や人物を調べることになるので、地元の人より、よく知っている事になったりします^_^;
2016/01/06(水) 22:46:23 | URL | しんこう #- [Edit]
雪浦の古城に興味深々です!
私は長崎市内で高校教諭を勤めながら、故郷の幼馴染みと雪浦撮影隊というチームを結成し、雪浦のPR動画を趣味で製作してて配信している者です。いつか『鳥越城』を舞台にした時代劇でも撮りたい‼ものです(^ー^)また貴重な研究の成果を拝見できることを楽しみしております✴是非、私の映像もご覧くださいませ…(^∇^)(YouTubeチャンネル名・Chikara Sakamoto)
2016/11/06(日) 22:04:37 | URL | 坂本力 #- [Edit]
坂本力さまへ
当稚拙なブログに訪問頂きありがとうございます!
私の父の実家は幸物の山の中です。小さい頃は度々遊びに行きました。昔分校の前の道は砂利道で小さいころ車で行くにしても遠かった記憶があります。ご存じの通り西彼半島は山深くて、実家の前からは、すばらしい山並みが広がっていて、今でもその景色を楽しみに訪れます。動画拝見させて頂きましたが、皆さんお若いようですが、故郷の良さは、なかなか若い時にはわからないもので、関心しきりです。
西彼半島には、あまり知られていない自然や史跡が多く隠されているようなので、是非とも頑張って雪浦を紹介してほしいです。
雪浦に限らず西彼半島の歴史には興味があるので、少しずつ調べようとしているのですが、なかなか進まないですね。
2016/11/07(月) 22:48:19 | URL | しんこう #- [Edit]

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Author:しんこう
しんこうといいます。長崎市在住の50歳目前のオヤジです。かみさんと子供2人の4人家族です。よろしくお願いいたします。趣味の山登り、城や地元長崎の様子などについて発信させて頂きます。この屋根瓦は倉敷を訪れた際に、色の組み合わせが綺麗だなぁと思って撮影したものです。

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